新生堂薬局の歴史
原点から未来へ

1959

1章 わたしたちの原点

【開業の決断】

新生堂薬局の物語は、水田フミえ(現社長の祖母)が、島原で始めた小さな薬屋から始まる。長崎県南島原市の静かな町で、電報配達員であった水田安政(現社長の祖父)は、ある日、隣町の繁盛する薬屋を目にした。「自分の町には薬屋がない。きっと薬屋をやったら町の人に喜ばれる」。そう直感した祖父は、大きな決断を下す。それは薬屋の開業を、妻(水田の祖母)に託すことだった。

1959
水田新生堂の誕生

フミえは農業に従事していた。農業しか知らなかった、そのフミえが、未知の世界への挑戦を受け入れ、薬種商の資格を取得した。そして新しく生まれた薬店として「水田新生堂」が誕生した。この新生堂は、レジの後ろにはリビングや台所がある、昔ながらの薬屋だった。地元の人たちが気軽に相談に来られる薬屋として近隣の人たちから愛された。そしてこの小さなお店は、やがて地域にとってなくてはならない場所となる。これが、新生堂の始まりだった。

2章 薬の道を歩む

【遺志を継ぐ】

のちに新生堂薬局を創業する雅幸(現社長の父)は、子供時代に母が薬屋を営む姿を見て育った。この影響で、薬に関わる人生を歩むことを決意。薬学部へと進学し、その後製薬メーカーのMRとして働いた。そんな時に、彼の人生を大きく変える出会いが待っていた。

1978
新生堂薬局の創業

MRとして働いていた雅幸は、転勤の話を持ち掛けられる。そんな折、「転勤せずに、この町で薬局を始めないか?地域の健康を守る調剤薬局を」。これは親しくしていた病院の医師からの提案。雅幸はこの言葉に心を打たれた。それは、母の笑顔を思い出したからだ。雅幸はMRとしての転勤を断り、新たな道を歩み始める。医薬分業の時代を迎える中、1978年(昭和53年)の11月に調剤薬局「新生堂薬局」を福岡市南区大橋に開局した。

3章 理念と挑戦

【使命と愛情】

雅幸の創業という決断は、単なる職業選択ではなく、生まれ育った地域の人々への深い愛情と、健康のお手伝いをしたいという使命感によるものだった。自らの手で地域社会への貢献を果たしたいという想い。祖母から始まった「相談できる薬屋」は、雅幸の手によってさらにその使命を深化させた。幼い頃から薬を通じて人々の喜びを目の当たりにしていた雅幸にとっては自身の原点であった。

1984
理念の確立

新生堂薬局は、雅幸のもとで急速に拡張を遂げる。1984年(昭和59年)の3月の会社設立に伴い、経営理念の作成に取り掛かる。「従業員全員の想いを大切にしたい。みんなの意見を取り入れたい。」そう考えた雅幸は、応募形式で従業員全員から意見を集めた。みんなが真剣に考えてくれたことに喜びを感じていた。 応募された中から選んだ経営理念は、「健康なくらしのお手伝い」。今と同じ様に、従業員の意見を尊重した皆で作り上げた経営理念。新生堂薬局の目指すべき姿が決まった。

【進化する想い】

社員全員の想いを集約した経営理念は、新生堂薬局の指針となる。社員はこの理念を胸に、地域社会の健康を支えることに自らの誇りに感じていた。

1987
ドラッグストア福重店

より多くの人たちに「健康なくらしのお手伝い」を届けたいと考えていた雅幸は、アメリカでの研修を通じて衝撃を受けた。そこは単に商品を提供する場所ではなく、地域社会の中心として機能していた。健康に関する相談や情報提供の場であり、地域住民のライフスタイルに深く根ざした存在であること。そして一人ひとりの健康に合わせた幅広い選択肢の提供が可能になること。すべてに感銘を受けた。この経験によって、さらに具体的な形を得た。それが、1987年(昭和62年)に開業したドラッグストア福重店だ。

【断固たる決意】

ドラッグストア福重店は、のちに地域社会への大きな貢献となるが、その出店には大きな壁があった。それは、出店に対して、周囲の人、親しくしていた銀行から、猛反対にあったからだ。しかし雅幸は経営理念を貫くことを決断した。校納金を納めることができない家庭が多い地域に、健康と福祉のサービスを提供したい、そうすることで地域の生活水準の向上を図ることができる。このような地域だからこそ、ドラッグストアが必要だ。その強い決意は、全員の反対を押し切った。「より多くの人へ、健康なくらしのお手伝いを」。さらに心に強く決めた瞬間だった。

その後、福重店は、地域から愛される店舗となり発展を遂げていく。そして新生堂薬局では、調剤薬局と並行して様々な地域にドラッグストアを展開。時代のニーズにも合致し、この時の福重店出店という選択が、後に新生堂薬局が飛躍する、大きな基盤となった。

【出店戦略の転換と成長の軌跡】​

2000
ドラッグストアと調剤薬局を単独で展開していたが市場の変化を見据え、より戦略的アプローチが必要と感じていた。
2008
2008年に人口がピークに達することを踏まえ、ドラッグストアの拡大出店を進める。
2010
2010年に入ると人口のピークを過ぎ、減少傾向にある中で高齢化が進むと判断し調剤薬局を中心とした出店を進める。
2020
2020年、地域のお客様の健康のためにドラッグストアと調剤薬局の併設化へと舵を取った。
2020

4章 進化と躍進

【新しいことを生み出す薬局】

創業から30年、新生堂薬局はさらなる変革を遂げる。社長となったのは、幼い頃からその仕事を夢見ていた水田怜(現社長)。祖父母と父の遺志を継ぎながら、薬局という枠を超えた多角的な事業展開に乗り出している。「患者さま、社員、その家族、取引先、すべての人々をhealthy&happyにする。そこから生まれる幸せの連鎖が、健康でくらせる街を作り上げる」。それは、人々の健康と幸せを第一に、より幅広いサービスを提供しようとする新たな挑戦。「新しいことを生み出す薬局」、新生堂薬局であり続けるために。

【健康と幸福の広がり】

新生堂薬局は、調剤薬局とドラッグストアだけでなく、健康関連のワークショップや地域の健康サポート活動など、人々の健康と幸福に寄与する多様なサービスを展開。フィットネスクラブや化粧品も取り扱うようになった。エリアも福岡だけに留まらず、熊本や長崎にも拡大。地域ごとのニーズに応じたサービスを提供し、より多くの人々が健康で幸せな生活を送れるよう支援している。これらはすべて、より多くの人への「健康なくらしのお手伝い」という根底にある理念に基づいている

2020
地域未来牽引企業認定

経済産業大臣(経済産業省)より「地域未来牽引企業」に認定された。この認定証は「地域経済の中心的な担い手になりえる」として選定される。

6年連続、
健康経営優良法人に認定

日本健康会議より6年連続「健康経営優良法人」に認定された。この認定制度は優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等が認定される。

2022
地域活動貢献企業として
感謝状

福岡市より「地域活動貢献企業」として認定された。この認定制度は社会貢献度の高い地場企業が認定される。

2022
グッドカンパニー大賞
『優秀企業賞 』 受賞

公益社団法人中小企業研究センターより「グッドカンパニー大賞」にて「優秀企業賞」を受賞した。この賞は主催する、全国の中小企業の中から経済的、社会的に優れた成果を上げている企業に贈られる。

2022
健康台帳という発明

現在のドラッグストアでは、どの薬が自分に合うかを相談しにくいと考え、従業員が台帳を見ながら継続的に整合性を持って接客・健康サポートができる「健康台帳」を開発した。

理想は昔のような一対一の接客だが、企業規模が大きくなると、一店舗のお客も従業員も増え、営業時間も長くなる。また、従業員の異動もあり、一人のお客を一人の従業員が永続的に担当するのは難しい。そのため、複数人で切れ目なく担当する体制が不可欠だ。

健康台帳では、会員カード情報と連携し、お客の年齢、性別などの基本的な情報、各カウンセリング内容、お勧めした商品の記録が可能。従業員が不在でも、他の従業員が台帳を見ながら継続的に整合性を持って接客・健康サポートができる。アレルギーや既往症などの基本的な情報を毎回聞く必要もない。データはクラウドに保存されるため、従業員が情報を共有しており、他店でも安心して相談できる。

このカウンセリングプラットフォームが普及すれば、日常の接客の中で異変や病気の予兆をいち早く察知し、病院へ行くことを勧めることで、疾病の早期発見が可能になる。これにより、健康寿命の延伸や医療費の抑制といった社会的課題の解決にも貢献できると確信している。

【新時代の医療インフラ】

さまざまなデジタル施策の導入にも積極的に取り組んでいる。AIやロボットを導入し、対物業務を効率化。薬の棚入れの間違いの防止だけではなく、患者と接する時間を多く確保できるように進化した。そして患者のデータを管理することで、ひとりひとりに最適な情報提供を実現した。小売業という枠から脱却し、時代の変化に応じて新たな挑戦を続け、地域に根ざした活動を続けて、人々の生活に深く関わっていく。

2023
パーパスの設定
Spirit System

私たちの思いをより強固なものにするためにパーパスの設定を行った。

新生堂薬局が未来ある子どもたちや地域のために、「健康寿命」と「社会保障費」という日本の大きな社会課題の解決に挑む覚悟を社員や地域のお客さま、患者さまへ宣言した。

理念体系図

2024
DX認定業者に認定

経済産業省より「DX認定事業」に認定された。この制度はDX推進の準備が整っていると認められた企業を国が認定する。​

5章 未来のその先へ

【新しいことを生み出す薬局】

未来に向けた挑戦も始まっている。それは調剤薬局やドラッグストアの先を行く「健康にくらせるまちづくり」に貢献する新業態「ヘルスケアステーション®︎」構想の実現である。患者のデータを一元管理するだけでなく、オンラインを用いて、各地域の医療や福祉のサービスと連携し、さまざまな取り組みを行い、あらゆる健康に関するデータを管理。新生堂薬局の「顧客データ」と、行政の「住民データ」、医療施設の持つ「診療データ」を連携活用することで、地域の実情を知り、健康寿命延伸のためのアクションにつなげていく。病気の早期発見・早期治療、治療継続、重症化予防プログラムの開発につながり、地域住民のセルフメディケーションの推進を行っていく。そして、優れたテクノロジーと温もりあるコミュニケーションを融合させて従業員の力を最大化させる「ヘルステックカンパニー」として躍進を続ける。新生堂薬局は、過去から受け継がれた理念「健康なくらしのお手伝い」を土台に、未来へとその歩みを続けていく。

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九州発! DX戦略で
日本のヘルスケアに
革命を起こす!

ドラッグストアではなく
ヘルステックカンパニーへ

Data & AI technology & Digital を活用し「優れたテクノロジー」と「温もりあるコミュニケーション」を融合させることで、従業員がもっと働きやすい環境を作り、お客さまがもっと利用しやすい環境を作っていきます。